万物の二面性~長所は短所、短所は長所

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自分のいいところは悪いところになる

私は長年自分が率直であることをいいこととしていました。
35歳くらいを境に、自分の生き方を問い直しました。
その一つとして、率直であることが必ずしもいいとは限らないという仮説を出しました。
率直であることで、いたずらに人を傷つけてしまったこともあったと思ったり、自分の本心がかえって伝わらなかったこともあったと思ったりしたということです。

自分の悪いところがいいところになる

一方、最近の私は率直であることを再び良いことと感じました。
3年ほど前からモラハラの共依存関係についていろんな角度から考察しました。
率直であることで、お互いに言い出しにくかったようなことが解決することもあると思ったり、自分も率直に言ってもらえることが増えて自分を省みて反省することがあると思ったりしたということです。

諸刃の剣

包丁は便利なものです。
しかし、使い方を誤れば、怪我や殺人に繋がります。
長所が長所として力を良く発揮するということは、同じ力加減で短所となる可能性を秘めているということなのでしょう。
また、この「諸刃の剣」とは、他人にしたことが自分に返ってくるという意味も含まれているように感じます。
逆もまた然りで、自分に厳しければ知らずと他人の評価も厳しいものとなるでしょう。

ジェンダー

男であることも女であることも、条件でしかありません。
この条件を使って何をこの世で表現するのか、それはその人次第です。
この条件はそう簡単に変えることはできませんが、境目は割と曖昧なものでもあります。
生物学的にオスかメスかということが、男や女という定義には関わりがないこともあります。
そう思えば、私たちが思っているよりも柔軟に表現したいものを表現できるのかもしれません。

言葉は真実を語ることもできるが嘘をつくこともできる

言葉もとても便利なものです。
真実を語ることもできれば、嘘をつくこともできます。
率直であることは、私にとっては私の人格とはあまり関係のないものです。
どんな自分として他者の前に現前するかということは、選ぶことのできるものです。
率直さを私は私を相手に伝えるための手段としています。
言葉を使って真実を語るのか、嘘をつくのか、これも選択することの出来るものです。
言葉は気持ちや事実を伝えるための道具です。

女であること

短所が長所になり、長所が短所になるように、使う人の意思を反映するのが道具や手段であり、道具や手段には何の罪もありません。
「私」という人が男なのか女なのか、それが良いことなのか悪いことなのかは、それを使って何を「私」が表現したいのかによって変わってしまうものなのだと思うのです。
私は女であることが嬉しく気持ちよく楽しいことだと表現したいと思っています。
それは、そうではないということもあるからであり、そうではない中でも、ちゃんといいところをなるべくたくさん見つけ出し、後世に伝えたいからであります。
ジェンダーはまだ平等ではないし、ジェンダーギャップは存在するし、女性のエンパワメントを進めなければならない状況だということを知っているから、その中でも女であることが長所となっている部分を言葉や活動で表現して後世に伝えたいのです。
賛同していただける方がいたら、ぜひ勉強会などに参加してみてください!

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