今回2018年12月20日に行ったジェンダーバイアスの勉強会に参加してくださったのは、20代の男女でした。
この団体は「女の子たちの幸せに貢献する」ことを目指して、「女の子のためのロールモデル」を作る趣旨で勉強会を行っています。
そのため、男性の参加はあまり想定していなかったのですが、男女差別は良くないと考えているという若い男性が参加するということに意義を感じましたので、ご本人も参加することに躊躇していたのですが、ぜひ参加してください!ということで内容も少し男性が参加しても楽しめるように変更しました。
導入として、私がまだ若かった頃には「ウーマンリブ」という活動があり、この活動には「ミサンドリー(男性嫌悪)」的な、従来女性が差別されてきたという想いから逆に男性を差別する気持ちにシフトしてしまった部分が多かったこと、現在の「フェミニズム」は「フィロジニー(女性賛美)」はあるけれどそういう立場で男性も参加することができる活動となっていること、などをお話しました。
20代の男性の参加も、そういった時代の流れのひとつと捉えることができると思います。
いつも通り、ジェンダーとバイアスについて説明した後、ジェンダーバイアスの例として今回はことわざなど昔からの言い回しの中に現れるジェンダーバイアスを探しました。
ことわざができた頃の男女像と現代の男女像がだいぶズレてきているということを、昔を知らない彼らに感覚的にわかってもらうのがちょっと難しかったです(笑)。とりあえずは自分の体験談などを交えて、男女差別がもっと激しかったということを説明しました。
ジェンダーが役に立つ時と、自分たちを苦しめてしまう時がある、ということを少しでも理解して、便利な部分は否定せず自由に選べることも自覚してもらえていたらとても嬉しいです。
これからの人生をいかに生きるかという岐路に立っている二人で、そんな時にこの勉強会を選んで参加してもらえたということがとてもありがたかったです。彼らにとってもこの勉強会が、今後役にたつと嬉しいです。