アプリPom Squad後 〜共依存傾向を逆手に取る〜

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共依存は果たして悪いものか?

WE GiRLs CANの活動の一つ、モラハラの共依存関係脱出アプリは共依存関係を脱出するためのアプリです。
これは、共依存傾向を否定しているものではありません。
共依存になりやすいということは、思いやりがありよく気がついて控え目であるということだったりします。
必ずしも、共依存関係に陥りやすいことが即ち依存体質であるということではないのです。
アプリのクラウドファンディングの活動報告ページにも書きましたが、全て組み合わせの問題だと思います。

私の共依存傾向をまとめてみると、下のリストの→の左側のようなものだと思いますが、それは別の見方をするなら→の右側のようなものです。

  • 反射的に自分が悪いと思ってしまう →なんでも人のせいにする人よりいい
  • 相手の問題と自分の問題の区別がつかない →自分のためだけならやらないことができるようになる
  • 一緒にいる人の不快を何とかしようとしてしまう →共感力があって優しい
  • 問題を解決する達成感に依存している →問題に積極的に取り組める
  • 自己犠牲に自分の価値を見出してしまう →利己主義ではない
  • 解決する問題がないと不安になる →常に改善できるものがないか考えていて生産的

受け取り手によっては悪くなる

モラハラさんたちと共依存傾向がある人たちはある意味で似ています。

モラハラやDVを行う人たちの人生の最大の目的は「今すぐに何かを思い通りにすること」です。
そのために手段は選びません。
何かの部分が「社会的な地位を手に入れたい」ならそのために人を利用することも厭わないし、「お金」ならそのために相手を傷つけることも厭わないのです。

一方、共依存傾向がある人たちの人生の最大の目的は「今すぐに周りの人たちの幸せを実現すること」です。
そのために自己犠牲を払います。
自分が我慢すれば済むならそうします。自分が諦めれば済むならそうします。
そのために自分が不幸になることを厭わないのです。

何が似ているかというと「今すぐ」という考えです。
そのために他人を犠牲にする自分を犠牲にするかという選択をすることの違いしかありません。

もっと賢い選択をするのであれば「長い目で見てお互いのためになること」を考慮する必要があるでしょう。

利用されていると感じるなら「No」を言えばいいのですが、そういうことよりもその場で結果を出すことを急ぎすぎるのが共依存関係に陥りやすい人の、問題を解決するための方法になっているのです。
共依存関係に陥りやすい人には、自己主張がその場の平和を乱すように思います。
しかし、上で比較した通り、今すぐの結果のために他人を犠牲にするか自分を犠牲にするかという選択肢をみると、自己犠牲はモラハラさんたちが力でしているコントロールと同じなのです。

アプリをご利用いただき、晴れてモラハラの共依存関係を脱出した暁には、できれば長い目で見てお互いのためになることが何であるのか、そのために「平和」を犠牲にして自己主張をしなければならないことを受け入れること、すぐにはそうできないのであれば、なるべく「それはやり過ぎじゃない?無理していない?」と言ってもらえるように周りにも周知しておくこと、利用するような人を周囲から排除することも考えてみていただければと心から願います。

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